2024.03.29
現役CAはるか飛行機に乗れても調子には乗れないCA
皆さまこんにちは!外資エアラインで現役CAをしています、はるかです。
現役だからこそ伝えたいCA心理や日々のフライトでお会いする素敵なお客様についてお伝えします。
私はどちらかというと論理的思考よりも感覚派なので上手く表現できないことがあるかもしれません…!
ですが、だからこそ女性目線の気持ちや想いを表現できると思っています。
温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
やってきました春休みシーズン!
飛行機もありがたいことに満席満席ド満席です!
Apple Watchの万歩計も、勤務後は2万歩近く…
毎回自分に「お疲れさま!今日もあなたが世界で一番頑張った!」と言っています。(自分接待です笑)
今の時期は学生の皆さまがよくお乗りになるため、このようなコソコソ話がよく聞こえます。
「わぁ〜見て見て…あのCAさん綺麗…。」
「ほんとだ!綺麗すぎ!肌が輝いてる!」
「ね!絶対人生勝ち組だよね…!」
聞こえないふりをしながら、通り過ぎようとすると
「あの!どうやったらそんな綺麗になれるんですか!」
とダイレクトに引き止められることもあります。
(実際私もありますが、私はただの制服Magicです笑)
ではその際、CAはなんと答えているでしょう。
「『いえいえ、私なんて全然…』と謙遜してそう!」
と言われますが、実は半分正解、半分不正解です。
謙遜…そう、謙遜…してそうですよね。
ちなみに謙遜とは
【へりくだること。控え目なつつましい態度でふるまうこと】
です。ですがこの返答…
全く控えめでもなく、つつましいわけでもなく、300%本音で言っています!
ここで私の入社当時のエピソードを1つ。
私はCAに憧れて(もっと言うと、あの制服を着てキャリーケースをコロコロしたくて)入社しました。
そんな夢みがちで浅はかな、田舎のじゃがいも娘が
その時の面接官に奇跡的にヒットしたのでしょう笑
1年目のじゃがいも娘にとって、周りの先輩は美しすぎるほど美しく、本当に輝いていました。
「え、私この世界にいていいのかな…。」と冷や汗をかく毎日。
ついにそんな息苦しい毎日から逃れるように美人な先輩にあの質問をしてしまいます。
「〇〇さん!どうすれば〇〇さんのように綺麗になれますか!秘訣はなんですか!」
(まさに春休みの大学生…笑)
ですが先輩は答えてくれません。
「いやいやいやいや、私なんて全然だよ!もっと綺麗にならなくちゃって思う毎日だよ!」
いや、そういうのいいから!
早くどこの基礎化粧品使ってるか教えて〜、と悶える私。
ですが数年たった今なら分かる。
あの先輩の言葉は正しかった。
なぜならば、上には上がいるからです!
「今日のメイク、自分史上最強!」と思っても
一緒する先輩の美しさに圧倒され打ち砕かれる毎日。
要するに、綺麗が当たり前の世界に飛び込んでしまったわけです。
ですが、その世界感くらいは私も予想の範囲内です。
ではなぜ予想していた世界でも圧倒されてしまうのか
それは
年齢を重ねてもなお美しい先輩が普通にいるためです!
年齢と見た目が比例しない…
もはや何歳か見当がつかない…
そんな毎日が続くと
自分がいかに普通以下であるかを思い知らされます。
「綺麗がベース」「綺麗が基盤」
この難関コースにいる限り、私たちは飛行機に乗れても調子には乗れないのです。
(東大の方が謙遜する理由もここにつながるのでは)
その後「綺麗×笑顔=清潔感」の方程式を学び、よりお客様に快適な空の旅を提供するため、清潔感に磨きをかけます。
そして、できあがった私たちが、今皆さまの目の前にいる、清潔感満載のCAです。
どうでしょう。少し納得いただけましたでしょうか。
現場ではこんな長い話ができるわけではないので、機内の学生さん達にはこう答えます。
「私なんて全くです…!ですが、美しいお客様からのお言葉が大変嬉しいです。
お客様の美しさの秘訣を教えていただけませんか?」
とメモとペンを持って…笑
いつだって、より高みを目指し良い情報を集めるCA。
美しさの秘訣はそんな地道な行動なのかもしれません。
ですので、男性の皆さまは
「綺麗なわたし」を褒めるだけでなく
「綺麗を強いられる環境で、美しくいる努力」も
ぜひとも見逃さず、言葉にしていただきたいです。
歳をとるにつれ、現状維持も立派な成果ですよね!
(自分接待なわたし笑)
現役CAはるかでした。
最後まで目を通していただきとても嬉しいです。
ありがとうございました。
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