砂糖ミルクまで伝えてくださるヒーロー！
皆さまこんにちは！外資エアラインで現役CAをしています、はるかです。
現役だからこそ伝えたいCA心理や日々のフライトでお会いする素敵なお客様についてお伝えします。
私はどちらかというと論理的思考よりも感覚派なので上手く表現できないことがあるかもしれません…！
ですが、だからこそ女性目線の気持ちや想いを表現できると思っています。
温かい目で見守ってくださると嬉しいです。
さて、今一番HOTな話題といえば、大谷選手のご結婚！おめでとうございます！
怪我を乗り越えてのドジャースデビュー戦、早速のホームランに驚くやいなや
「えっ！結婚！？どこまで嬉しいニュースをくれるの！」
とっさにスマホに話しかけてしまいました…（恥ずかしい）。
私たち1ファンには知り得ない苦楽を2人（1匹も）で乗り越えゴールインなさったと思うと勝手にウルウルしてしまい、親戚のような気持ちになりました。
（全くの無関係です笑）
そんなHOTな話題の中、機内のドリンクサービスでもHOTな飲み物が大人気です。
「⚪︎⚪︎様、お飲み物はいかがなさいますか。」
「あ、じゃぁコーヒーで。」
「かしこまりました。お砂糖やミルクはいかがなさいますか。」
「あ、ブラックで。」
このような会話を、皆さまもなさったことがあると思います。
実はこのタイミングで、CAが
「わ！このお客様分かってるなぁ…素敵…。」
とキュンとする答え方があります。
それはタイトルの通り、「お砂糖とミルクの有無まで伝えてくださる」ことです！
「⚪︎⚪︎様、お飲み物はいかがなさいますか。」
「あ、じゃぁコーヒーブラックで。」
もしくは
「コーヒー、あとミルクもいただけますか。」
というお返事が大変嬉しいです。
では、なぜこのコミュニケーションがCAにとって嬉しいのでしょうか。
会話のラリーが一つ省略できるから？質問する手間が省けるから？
確かにその通りですが、もっと根本的な核心があります。
それは「私たちを助けてくれるヒーローのような存在」だからです！
そう！まさしく大谷選手です！
まだピンとこないかた、これから現役CAならではの考え方をご説明します。
私たちCAは、お客様全員に平等なサービスを常に意識しています。
最前列から最後列の皆さまに、絶対！ご希望のお飲み物をお渡ししたいのです！
もっと言うと、数名の方にお渡しできなかった場合とても気まずいのです！
ですがこの気持ちとは裏腹に、空の上には「揺れ」というライバルがいます。
このライバルが…とっても強い…！トラウト選手くらい強すぎます…！
トラウト選手に負けないよう、もちろんベルト着用サインは長時間点灯します。
そうなると私たちCAも、乱気流のようなざわざわした焦りが生まれます。
「今日のお客様は320名だから、単純計算でドリンクサービスは約15分…
あと3分以内にベルトが消えたとしても、サービス時間は10分…
もう冷たいお飲み物に限定する旨アナウンスをしようか…
いやビジネスマンが多いこの便でコーヒーの需要は高いはず…んんん…。」
と悩んでいることがバレないよう、口角を上げて着席しています。
そして、奇跡的に早めに消えたベルト着用サイン！
「今ならいける！温かいお飲み物もご提供しよう！でも急がなきゃ！」
私たちCAは一礼をして、急いでギャレー（キッチン）に入ります。
そこからは皆さまもお察しの通り、時間との勝負です。
ここで先ほどの「砂糖ミルクの有無」が大幅な時間短縮につながります。
数字にすると明確で、お一人当たり10秒必要な会話が、5秒で完結するのです！
50％削減、皆さまの会社に置き換えてもなかなか大きな数字だと思いませんか？
「このお客様、私たちの気持ちを分かってくださっている…！察してくださりありがとうございます…！」
と感動しウルウル泣きそうになります…。大げさではなく本音です！
その結果、無事に皆さまにご希望のものを届けられた時
「私たちの味方になってくださったあのお客様、あなたのおかげでスムーズなサービスにつながりました。
きっとプライベートでも困っている人を見過ごさず、察して共感し手を差し伸べるヒーローのような存在に違いない。
あぁ素敵すぎる！」
とキュンキュンと尊敬が混ざり合った気持ちが生まれ、ほっこりします。
「いやいや、そんなたった数秒の会話で？！」と思うかもしれません。
ですが想像力豊かなCAは、あの会話でお人柄までイメージ（想像）してしまうんです。
人の言動は、今までの生き方や価値観、人間関係を容易に表してくれます。たった一言ですが、その一言に救われたご経験が皆さまにもあるのでは。
女性は男性よりも「察する能力」が高いと言われています。だからこそ、察してくれる人に共感を持ち好感につながります。
女性特有の考え方かもしれませんが、男性の皆さまにとって、知っていて損はないですよね！
次回飛行機に乗る際、もしくは次回CAとレストランに行く際にトライしてみてください。
現役CAはるかでした。
最後まで目を通していただきとても嬉しいです。
ありがとうございました。
客室乗務員のヒーローになってくださるかたは
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